筑波大学微分幾何学火曜セミナー
平成19年度 講演一覧


2007年度1学期 (4〜6月)

 4月17日 (火) 田崎 博之 氏 (筑波大学大学院数理物質科学研究科)
弱鏡映軌道とaustere軌道の分類
 5月 8日 (火) 田中 亜矢子 氏 (横浜市立大学)
与えられた写像をガウス写像と平均曲率ベクトル場にもつn次元単位球面内の曲面
 5月22日 (火) 満渕 俊樹 氏 (大阪大学理学部)
K\"ahler-Einstein計量の具体的構成へのDonaldsonの定理の応用のひとつの試み
 6月 5日 (火) 小林 真平 氏 (東京電機大学情報環境学部)
複素平均曲率一定曲面の実形について
 6月12日 (火) 山口 孝男 氏 (筑波大学数理物質科学研究科)
曲率が上に有界な2次元Alexandrov空間の局所構造とガウスボンネ定理
 6月19日 (火) 長谷川 和志 氏 (東京理科大学理学部数学科)
Stability of twistor lifts for surfaces in four-dimensional manifolds

2007年度2学期 (9〜11月)

 9月 4日 (火) 守屋 克洋 氏 (筑波大学大学院数理物質科学研究科)
ゲージ理論的形式主義によるウィルモア・エネルギーが最小なウィルモア輪環面の構成
 9月11日 (火) 岡 睦雄 氏 (東京理科大学大学院理学研究科)
Geometry of pencil of plane curves
10月 1日 (月)
  〜3日 (水)
集中講義:「測度の集中現象について」
  講師:塩谷 隆 氏 (東北大学大学院理学研究科 教授)
 この講義では,次元が高い空間の幾何学的性質を学ぶ.最初に,球面を例にとり測度集中を解説し,その応用としてDvoretzkyの定理を紹介する.さらに,ラプラシアンの固有値やリッチ曲率と測度集中との関わりを解説する.
10月 2日 (火) 長友 康行 氏 (九州大学数理学研究院)
グラスマン多様体への調和写像
10月 9日 (火) 伊藤 光弘 氏 (筑波大学大学院数理物質科学研究科)
On negative Ricci 4-dimensional Einstein half conformally flat manifolds
10月16日 (火) 田崎 博之 氏 (筑波大学大学院数理物質科学研究科)
Riemann積分の近似和の収束の速さ
10月23日 (火) 石渡 聡 氏 (筑波大学大学院数理物質科学研究科)
Gradient heat kernel estimate on gluings
10月30日 (火) 木田 良才 氏 (東北大学大学院理学研究科)
Orbit equivalence rigidity for ergodic actions of mapping class groups
11月 6日 (火) 塚本 真輝 氏 (京都大学大学院理学研究科)
Brody 曲線のモジュライ空間, エネルギーと平均次元
11月20日 (火) 樋口 雄介 氏 (昭和大学)
Spectral structure of the Laplacian on a covering graph

2007年度3学期 (12〜2月)

12月18日 (火) 今井 淳 氏 (首都大学東京大学院理工学研究科)
部分球面のなす空間とその応用
12月25日 (火) 本多 宣博 氏 (東京工業大学大学院理工学研究科)
Explicit construction of algebraic twistor spaces
 2月 5日 (火) 服部 広大 氏 (東京大学大学院数理科学研究科 博士後期課程1年)
A rigidity theorem for quaternionic Kaehler structures
 2月12日 (火) 三石 史人 氏 (筑波大学大学院数理物質科学研究科 博士前期課程2年)
無限次元完備非負曲率Alexandrov空間のSplitting theoremとその応用
 2月 18日 (月)
  〜20日 (水)
研究集会「リーマン幾何と幾何解析」
http://www.math.tsukuba.ac.jp/~ishiwata/RGGA08/
 2月18日 (月)
  〜20日 (水)
集中講義:「平均曲率一定曲面と非等方的平均曲率一定曲面の幾何」
  講師:小磯 深幸 氏 (奈良女子大学理学部 教授)
 本講義では,3次元ユークリッド空間内の平均曲率一定曲面及び 非等方的平均曲率一定曲面についての最近の研究から, いくつかの基本的かつ重要なトピックックスを選んで解説する.
 講義の前半では,平均曲率一定曲面 (以下,CMC曲面と記す)を扱う. CMC曲面は,同じ「体積を囲む」曲面の中での面積の臨界点として特徴付けられる. そのため,しばしばシャボン玉の数学的抽象化であると言われる. CMC曲面は,同じ「体積を囲む」曲面の中で「面積極小」であるとき, 安定であると言われる.本講義では,主としてCMC曲面の安定性に関する問題を 取り上げ,特に,CMC回転面の安定性について詳しく解説する.
 講義の後半では,非等方的平均曲率一定曲面 (以下,CAMC曲面と記す)を扱う. CAMC曲面は,同じ「体積を囲む」曲面の中での「非等方的表面エネルギー」の 臨界点であり,結晶,液晶等の数学的抽象化である. CMC曲面は,CAMC曲面の特別な場合である. 本講義では,CAMC曲面の基本事項について解説した後, 最も基本的な例であるCAMC回転面とその一般化について詳しく解説する. なお,講義の中でCMC曲面,CAMC曲面に関する未解決問題についても触れる予定である.
 2月19日 (火) 小磯 深幸 氏 (奈良女子大学理学部)
非等方的平均曲率一定曲面に対する自由境界問題
(このセミナーは研究集会「リーマン幾何と幾何解析」の一講演として開催されました)

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更新日:平成20年3月18日