微積分I演習. (物理2クラス対象)
13年度春学期ABC
金曜日5限
教科書:微積分学入門 例題を通して学ぶ解析学(倍風館), 明解 微分積分 (数学書房)
第16回(8/2)
定期試験
第15回(7/26)
第15回プリント
第14回(7/19)
第14回プリント
今回の問題の〆切は25日17:00です.
レポートBOXはD棟7階コピー室横のレポートボックス室にあります.
授業で、t=x+√(x2+ax+b) とおいたあと微\\\分を間違えたような気がします.
ノートを取っている人がいれば確認してください。
プリントでは正しく直してあります.2t2 が抜けた.
授業中気付いた人がいるかもしれません.
<情報:積分方法が1パターンでてきました!>
積分法11 x+√(x2+ax+b) 含む積分.
[ガンマ関数]
ガンマ関数について授業中ほとんど触れませんでしたが、収束性は、
x=0 の方では、
|e−xxs−1|≤|e0xs−1|≤xs−1 となり、s>0 で絶対収束する.
x=∞ の方では、
|e−xxs−1|=|x−2e−xxs+1| であり、
e−xxs+1→0 (ロピタルの定理を使え.)なので x=∞ で単調減少で有界関数なので上のプロセスのように M(x) とおけば、x−2 が広義積分できるかどうかに帰着される.
実際、x−2 は広義積分可能である.
ゆえに、e−xxs−1 は広義積分可能である.
よってガンマ関数
Γ(s)=∫0∞e−xxs−1dx
は広義積分可能である.
[ベータ関数]
ベータ関数に対しても同じように収束を議論してみよ.(例題14-3)
∫01(1/xα)dx の収束に帰着させる.
第13回(7/12)
第13回プリント
<情報:積分方法が2パターンでてきました!>
積分法9 無理関数の積分法.
積分法10 広義積分.
[積分定数の役割]
11回のレポートで、積分定数をわざわざ書いてある(答えの直前まではどこにも C など表れていないにもかかわらず
最後の答えで突如積分定数がでてくる)ことがありました.
積分定数は飾りでついているわけではありません.
(もっとも、中森明菜によれば涙でさえ飾りではないらしいですが....コチラ.)
原始関数を求める場合には定数の分だけ求まりませんからその曖昧さを C で書いているのです.
曖昧さなく求められる積分(定積分、や積分区間がたとえ変数でも定積分の計算であることには変わりありません.)
には積分定数はつきません.
微分方程式を解く(積分する)場合には積分定数の分だけの解の自由度(解空間の次元)が存在します.
第12回(7/5)
第12回プリント
<情報:積分方法が3パターンでてきました!>
積分法6 有理関数の積分法.
積分法7 t=tan(x/2) の置換.
積分法8 1/(1+x2) の積分は Arctan xである.
[部分分数展開の間違い訂正]
1/(x-a)(x-b)=1/(b-a)(1/(x-a)-1/(x-b)) となっていました.間違いですのでプリントは訂正してあります.
ただしくは
1/(x-a)(x-b)=1/(a-b)(1/(x-a)-1/(x-b)) です.
[授業での補足]
問題12-3(1) の積分区間を 0 から π/3 に変えてください.
冪関数の積分で、α が負のとき整数に限るとしましたが、定義域が x>0 である限り
α が負のときも整数に限らず負の実数として上手くいきます.(勘違いでした.すいません.)
log(1+x) のテイラー展開ですが、x の剰余項が収束が素直に示せそうなのは、|x|<1/2 でした.
一般に、|x|<1 のとき収束することが示せるはずですが、剰余項の議論からは難しそうです.
つまり、|x|<1/2 であれば、x=0 でテイラーの定理を適用させれば、
f(x)=f(0)+f '(0)x+(f ''(0)/2!)x2+(f '''(0)/3!)x3+.....+f(n)(0)/(n-1)!+(f(n)(θx)/n!)xn
(ここで、θ は 0< θ < 1 となる実数.)
となりますが、log(1+x) の剰余項は、
Rn(x)=(-1)n-1xn/(n(1+xθ)n) となります.
(1+θ)|x|<2|x|<1 であるから、|x|<1-θ|x|
よって、|Rn(x)|< (1/n)|x/(1-θ|x|)|n<1/n → 0
となるので、|x|< 1/2 となる任意の実数 x に対して、剰余項が収束します.
よってテイラー級数は収束します.
[実は...]
テイラー級数の収束を直接議論すると |x|<1 で(絶対)収束がいえますので収束半径は 1 です.
テイラーの定理は、剰余項の収束だけで級数の収束が言えてしまうお得感がありますが、
収束を簡単に議論しようとすると、収束する領域が狭まってしまいました.
本当はもっと言い議論をすれば、剰余項の収束が |x|<1 でいえるかもしれません.
考えてみてください.
[結論として]
剰余項を使って級数の収束を言うのは結構難しいときもある.
[値 log 2 について.]
log(1+x) の x=0 でのテイラー級数は収束半径が x=1 ですので、|x|<1 の
場合しか展開できませんが、ちょうど x が収束半径上にいた場合は挙動は一般に微妙です.
この場合、x=1 のときは、絶対値が単調減少する交項級数でしたから必ず収束(絶対収束はしていない)して、級数の値は
log 2 と一致します.
一方 x=-1 のときは級数は 1+1/2+1/3+.... となって、昔演習でもやったとおり収束しません.
もちろん log の方も log 0 であるから値を持ちません.
第11回(6/28)
第11回プリント
<情報:積分方法が5パターンでてきました!>
積分法1
部分積分法.
積分法2
置換積分法.
積分法3
の置換.
積分法4
sin2n+1x, cos2n+1x の積分
積分法5
の置換.
来週は有理関数、三角関数の積分をします.
[削除問題(例題11-1(2))]
例題11-1(2)∫0xlog(cos x)dx は問題として不適切でした.
普通の関数にできません.問題として無視してください.
微積分の演習のレベルを超えてしまいました.試験には出ませんのでご安心を.
[訂正問題(例題11-2(4),問題11-1(3),(4))]
- 例題11-2(4) π/2 ではなく、1 する.
- 問題11-1(3) π/2 ではなく、 と変えてください.
- 問題11-1(4) log 2 ではなく 3/4 に変えてください.
計算したら log 2 でもそれほど変わりませんね.
[注意]
例題11-1(1)の n は整数とする.
[1/sinθ の積分]
ここで、a,x は 0≤ a< x≤π/2 となる実数.
この途中出てくる分数の展開(部分分数展開)は積分において大事である.
来週はそこら辺をやろうと思ってます.
第10回(6/21)
第10回プリント
<情報:今日は級数が収束することを示す方法がでてきました!>
収束判定8 テイラー展開.
[テイラー展開の計算方法]
基本的な関数を展開しておけば、その合成や掛け算は簡単に計算できることを認識しましょう.
例えば、授業中でも言いましたが、
一番有名な展開
ex=1+x+x2/2!+x3/3!+....
を知っていれば、
ex2=1+x2+x4/2!+x6/3!+....
と応用できますし、
xex=x+x2+x3/2!+x4/3!+....
もすぐ求まります.
これらもテイラー展開を与えていることは明らかです.
実は無限級数の方でも微積分もできます.(これは来週)
[テイラー展開可能性から級数の収束へ]
関数が x=a でテイラー級数展開出来るとすると、x=a の周りでその級数が収束することを意味します.
これは級数の収束判定の1つといえます.
つまり、収束するかどうか知らない級数が、ある関数のテイラー展開の係数となっていたとき、
その級数の収束の判定性はその関数の剰余項の収束に帰着されます.
[絶対収束]
関数 f(x) が x=a で展開したとき、a の近くの x で剰余項 Rn(x) が収束するとする.
このとき、 a−|x|< y< a+|x| となる任意の y でテイラー級数は絶対収束します.
[オイラーの公式から sinh x や cosh x と sin x, cos xの関係.]
オイラーの公式を使うと、
sinh(ix)=(eix−e−ix)/2=isin x
cosh(ix)=(eix+e−ix)/2=cos x
第9回(6/14)
第9回プリント
コーシー(オーギュスタン=ルイ・コーシー(Augustin Louis Cauchy)(1789-1857))
は19世紀に生きたフランスの数学者です.
[sin x の n 回微分をすっきり書く方法]
sin x の n 階微分は n の正負によって違った形になりますが、
(sin x)'=cos x=sin(x+π/2)
(sin x)''=(sin(x+π/2))'=cos(x+π/2)=sin(x+2π/2)
(sin x)'''=(sin(x+2π/2))'=sin(x+3π/2)
.....
(sin x)(n)=sin(x+nπ/2)
と書くことができます.
この公式を用いれば n の正負に因らない形に書くこともできます.
今までは n の正負による形に書いていました.
レポートではこの式を使ってもかまいません.
もしくは n が奇数の場合と偶数の場合で分けるなど.
第8回(6/7)
中間テスト
第7回(5/31)
第7回プリント
[先々週の問題5-2(2)の説明のときに....そしてもう一度証明を書いてみると....]
第5回の授業中、何故か f(x) が連続であることを使ってはいけないように説明してしまいましたが
(途中で(多分ピンクのチョークか何かで)× したやつです)
仮定から連続であることは当然使ってよいはずです.
配ったプリントでは結局そのことをわざわざ導いてしまって( |f(x)|<|f(a)|+ε という不等式のことです.)
本質的に使って証明していたわけです.
何故勘違いしたのか自分でも分かりません.ちょっと気にしすぎたようです.
つまり、使っていいことは、
f(x) が連続なら、ある a を含む範囲内で(例えば a−d≤ x≤ a+d で)f は
有界で、|f(x)|≤ M となる実数 M がある.(連続関数は閉区間で最大、最小をもつという定理です)
それで証明に入ってみると、
任意の ε>0 をとってきたときに、ある δ>0 が存在して、|x−a|<δ なら |f(x)−f(a)|<ε
が成り立ちます(f の連続性).
上のような M は d に依存している(つまりここでは δ のこと)ので、ここではさかのぼって
M は ε に依存します.
また、任意の ε'>0 をとってきたときに、ある δ'>0 が存在して、|x−a|<δ' なら
|g(x)−g(a)|<ε' となります.
|f(x)g(x)−f(a)g(a)|<|f(x)||g(x)−g(a)|+|g(a)||f(x)−f(a)|< Mε'+|g(a)|ε
あとはこの右辺がいくらでも小さくなることを言えば良いわけですが、(問題は M が ε に依存して変わるということです.)
まず、任意に ε''>0 を取っておいて、|g(a)|ε を ε''/2 より小さくできます( a は最初から最後まで同じですから |g(a)| は定数です.もちろん変数の ε や ε' などには依存しません).
このとき、そのような ε に対して M が決まりますが、ε' を Mε'<ε''/2 より
小さくすることができます(今は ε を選んで M も選んだのでこの瞬間は M は定数となる).
そうすると |f(x)g(x)−f(a)g(a)|<ε'' のような評価ができます.
このような評価が成り立つための x の範囲は |x−a|<δ かつ |x−a|<δ' ですが δ と δ' の小さい方を
δ'' とおいておけば |x−a|<δ で、 |f(x)g(x)−f(a)g(a)|<ε'' が
成り立つのです.
つまり f(x)g(x) は x=a で連続.QED
この問題の本質は、Mε'+|g(a)|ε がいくらでも小さくなるようにできるかということです.
そのためには ε と ε' を別々にいくらでも小さくしておけばよい(むしろしておかなければならない)ということです.
例えば、式が仮に Mε+|g(a)|ε' であったら、ε を小さくしても、Mε が小さくなるとは限りません.
M=1/ε2'かもしれません.そうすると第一項は ε を小さくしても Mε はどんどん大きくなる一方です.
今は、|f(x)|<|f(a)|+ε=M としておけば、仮にそうだったとしても結局問題はなさそうですが.
もし、解答でどこが間違っているか分からないときは(どんな問題でも)相談に乗ります.
もしかしたら私の勘違いだけで、点数があがるかもしれませんので.
第6回(5/24)
第6回プリント
[ロピタルの定理使用法]
不定形
となるような極限を調べるとき、ロピタルの定理が有効です.
もし、上記の極限のように不定形であるとき、極限値をもつかどうかは、これだけでは判断できません.
もし下の極限、
(*)
が極限をもつならもとの極限の不定形には極限が存在します(ロピタルの定理前半).
これは不定形が極限を持つための単なる十分条件です.
もし持つならその極限と元の極限は一致します(ロピタルの定理後半).
もし(*)も不定形なら、もう一度ロピタルの定理を用いて(*)が極限をもつかどうかはさらに、
(**)
が極限をもつかどうかに託されます.
もし持てば(*)と(**)の極限は一致します.
よって元の極限は(*)=(**)となります.
このように不定形が出てこれば、何回か微分を繰り返すことで極限が求まることがあります.
第5回(5/17)
第5回プリント
[定義域全体で連続であること.]
f の定義域を X として、
関数 f(x) が連続であることは、∀a∈ X に対して、f が連続であることをいいます.
なので、
∀a∈X に対して、任意の ε>0 に対して、ある δ>0 が存在して、
∀x∈X s.t. |x−a|<δ⇒|f(x)−f(a)|<ε
がなりたつとき f は( X 上で)連続といいます.
授業中に説明したものは一点上の連続ですが、定義域上で連続であることを言うには、
定義域の各点で一点上の連続が言えればよいのです.
この定義では、a が定義域 X の右(左)端の点であれば、その点で左(右)連続を主張しています.
[例題4.2(2)の符号のはずし方.]
Arcsin x =y とするとき、sin y=x となり、
Arctan(x/√(1-x2))=z のとき、 tan z=x/√(1-x2)
となりますが、このとき、2乗してしまうと、
tan2z=x2/(1-x2) となり、sin2z=x2 となります.
x=±sin z となって、この符号をどちらか決めなければなりませんが....
2乗を途中でするのではなく、実は cos y=√(1-x2) となります.
Arcsin の値域(−π/2≤ y≤ π/2)の関係からいつでも cos y≥0 となりますので.
よって、tan z=tan y が成り立ち、よって、y=z が成り立ちます.
第4回(5/10)
第4回プリント
※双曲線関数の公式(3)が間違っていました.正しくは cosh(x)2−sinh(x)2=1 です.
※(4)は 1−tanh2(x)=1/(cosh2x) です.
<情報1:今日は級数が収束することを示す方法が2種類でてきました!>
収束判定6 ダランベールの判定法.
収束判定7 優級数法.
<情報2:今日は新しい関数が3種類でてきました!>
関数1 逆三角関数.
関数2 双曲線関数.
関数3 逆双曲線関数.
[ダランベールの判定法]
プリントの例題3-1(3)で|an+1|/|an|≤r<1 なら級数 ∑n=1∞ an は収束すると
ありますが、一般のダランベールの方法は、
|an+1|/|an| → r<1 に収束したときに、その級数
∑n=1∞ an が収束します.
というのも、|an+1|/|an| が 1 以下のある数 r が近づくなら、
ある数 N 以上の n で、|an+1|/|an|<s となっているはずです.
ここで、r<s<1 となる数です.
(もしそうでないとすると、r に収束することに反します.)
よって、 N 以上で、|an+1|/|an|<s ですから、
|an| ≤ |aN|sn-N
が言えます.
よって、
∑n=N∞ |an| ≤ |aN|∑n=N∞ sn-N ≤ |aN|s−N∑n=N∞sn < ∞
よって、N 以上の和が収束することが分かった.
(絶対収束することも分かった.)
もちろん 1 から N-1 の和は有限個しかないので、加えても和が収束することがわかります.
ちなみにこの証明の後半部分は s を r に変えれば、例題3-1(3)の主張と同じものですが...
[優級数法]
収束するか分からないものはとりあえず優級数を探すということが定番となります.
例えば、
なども収束が分かりませんが(上が1次で下が3次なので大体予想はつきますが...)、
などと不等式を使って優級数を見つければ、1/n2 の級数の和が収束すればよいということが分かりますね.
もちろんこの級数は収束して、元の級数も収束するという具合です.
[逆三角関数、双曲線関数、逆双曲線関数]
三角関数の逆関数を取ったものですが、定義域や値域に注意して下さい.
第3回(4/26)
数列の収束2.第3回プリント
<情報:今日は数列が収束することを示す方法が2種類でてきました!>
収束判定4 収束半径内であれば幾何級数は収束する.
収束判定5 絶対値が単調減少する交項級数は収束する.
問題3-3は が発散することが示してください.
[絶対収束と条件収束](第3回プリントを見よ.)
絶対値を数列のそれぞれにとって和をとったものが収束するならその級数は収束して絶対収束すると言います.
また、絶対収束はしないが、実際収束するものを条件収束と言います.
[ダランベールの判定法]
はとばしましたが、どこかで問題にしようと思っています.
[ゼータ関数]
ゼータ関数を
とおきます.これをゼータ関数といいます.このとき、
s=1 のときは発散することは授業とレポートを使ってわかります.しかし s=2 の場合はレポート問題にあるように
収束します.(実数の連続性公理)もちろん s>2 の場合は全て収束します.
s=1 と s=2 の間に収束するところとしないところの境界があるはずですが、実は、この ζ(s) は s が 1 より
少しで大きければ全て収束します.
ゼータ関数については、
リーマン・ゼータ関数(wiki)をみよ.
ゼータ関数は数学(特に数論)の世界では極めて重要な関数です.
ゼータはZ、つまりアルファベットの最後ということで「究極な関数」という意味合いでつけられたのだと思います.
[収束と発散について]
数列が(+ −)無限大に行くことを発散する.
それ以外を収束すると演習の授業では教えたと思います.
教科書もそうなっていると思いますが、この授業では発散を
収束しないことを発散するという.
というように変えようと思います.
これは一般的な定義のようです.
もうひとつの授業の方でもこのように教えられていると思います.
演習でもこのように統一したいと思います.
そういうわけで第一回のプリントの(注意2)は撤回します.
実は私も教科書の定義は少し違和感があった.
というのも、実数の数列が収束、(+ −)無限大に行く以外の振る舞いが、単純に振動するという状況では
ありません.
例えば、振動するというとある2点を行ったり来たりする感じですが、そうでもない数列があります.
収束というのはある一点に近付くのに対して、2点に(交互に)段々と近づいていく数列を作ることができます.
これは振動というのでしょうか?
また、3点に段々と近づくこともできます.
もっと言えば、無限個の点に段々と近づいていくこともできます.
以下の問題を考えてみてください.
問題
「実数の数列で、そのある部分列を取ると実数の任意の点に収束するようなものを作れ.」
ここで、部分列とは数列の中の一部を取って(例えば、1番目、5番目、20番目、121番目.....という風に)作った数列です.
このような数列は振動というのでしょうか?
感覚としてはいいませんよね.
(問題のヒント:有理数は自然数と一対一対応があります.)
第2回(4/19)
数列の収束,不等式.第2回プリント
<情報:今日は数列が収束することを示す方法が2種類でてきました!>
収束判定2. ε-N を使う方法.
収束判定3. はさみうちの原理.
[アルキメデスの原理]
教科書の(というか普通)アルキメデスの原理とは、
任意の実数 K に対して K を超える整数 n (つまり、K< n となる)が存在する
です.
この原理と授業で紹介した原理は同値なものです.
同値性の証明は教科書12ページを見よ.
[論理の順番]
任意の ε に対してある N が存在して....
というのと、
ある N が存在して任意の ε に対して....
というのは
全く意味が異なります.
前者は N は ε に依存して決まりますが、後者はどんな ε に対しても
成り立つような(極めて優秀な)N がある.ということを言っています.
第1回(4/12)
高校の復習,実数の連続性公理.第1回プリント
※問題1-3(2)は微分について、積分について説明がされていれば2,3行程度でかまいません.
<情報:数列が収束することを示す方法が1つでてきました!>
収束判定1. 実数の連続性公理
[実数の連続性公理]
「上に有界な非減少数列は極限値をもつ.」は実数の連続性公理といいますが、実数が連続であることと同値な命題です.
[同値]
必要十分ということ.
質問、授業の感想、ホームーページの感想などあれば以下まで。
tange (あっとまーく) math.tsukuba.ac.jp ((あっとまーく)=@)
部屋はB622です。気軽にお越しください。
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