粕谷 直彦

3/21(月)(15:20-16:20)


タイトル

Non-Kaehler complex structures on R4


アブストラクト

    「R2n上にケーラーでない複素構造は存在するか?」 という問題を考える。 n=1 では明らかに存在しない。 一方、n≥ 3ではつねに存在することが、CalabiとEckmannによって示されている。 本講演では、n=2 に対する肯定的回答を与える。 即ち、R4 に微分同相なケーラーでない複素多様体を構成する。 構成においては、松本幸夫氏と深谷賢治氏によって発見された S4 から S2 への種数1アキラル・レフシェッツ束がヒントとなる。 この内容はAntonio J Di Scala (Politecnico di Torino), Daniele Zuddas (KIAS) との共同研 究である。